2010年10月28日

98歳の映画監督が東京国際映画祭に作品を出品

第23回東京国際映画祭がTOHOシネマズ六本木ヒルズで開催中

ですが、コンペティション部門に出品されている映画

『一枚のハガキ』のワールドプレミア上映が行われました。

出演している豊川悦司、大竹しのぶ、そして新藤兼人監督が

会見を行いましたが、新藤兼人は現役監督として最高齢の

98歳ということで大きな注目を集めました。



現在98歳、現役では日本最高齢の映画監督である新藤監督は

実際に徴兵された経験を持っており、今回メガホンをとった

映画「1枚のはがき」にも、戦争反対というメッセージが

込められているようです。会見でも、戦争の悲惨さについて

熱弁し、5分以上のスピーチを披露しましたが、皆、神妙な

顔つきで5分間、聞き入っていたといいます。



この映画は、招集された100人の兵士のうち生き残ったのは6人

だけという設定で、なんと監督の実体験に基づいた

ものだそうです。94人の仲間を失った新藤監督は、無念が

いまだに深く心に刻み込まれているそうで、「94人の魂が

ずっとわたしに付きまとっている」とコメントしています。



また、5分に及ぶスピーチの締めくくりには「気が付くと98歳。

体も弱って頭も弱くなってきた。これが限界かと思って

映画作りを降りるつもりでいます。小さな映画人の小さな

映画ですが、よろしくお願いします」とまとめ、感動とも

無念ともいえない、華やかな映画祭とは思えない空気が

会場に漂いました。



映画『一枚のハガキ』は来年の2011年夏頃、テアトル新宿

ほか全国で公開される予定ですが、反戦がテーマなだけに、

やはりお盆前の公開となるのはまちがいないでしょう。





【関連ニュース】

Yahoo!ニュースURL


シネマトゥデイニュースURL


ライブドアニュースURL


イザ!ニュースURL


----------PR----------



本の出版 方法


出版社 持ち込み


目次 構成


起業家 出版プロデュース





Posted by 高知 at 13:20